局所排気装置について

2013.05.29

局所排気装置は、有機溶剤蒸気や粉じん等を排気フードから吸い込み、ダクト等によって作業場外へ排気する換気装置のことを指します。(有毒性、排気濃度に よっては、空気清浄装置を介して排気します。)局所排気装置には様々な種類があり、作業場所や取扱う薬品、用途等に応じて選定する必要があります。

局所排気装置の種類をいくつかご紹介させて頂きます。

囲い式

ドラフトチャンバー型、グローブボックス型等

作業に必要な前面又は一部のみに開口があり、その他の部分は囲まれている為、有効的に排気風量をコントロールできる。

囲い式

外付け式

スロット型、ルーバー型、グリッド型(下方吸引フード)、天蓋フード等

周囲に吸引を妨げる気流があれば効果が薄れる。
発生物質の吸引に役立つ気流はフードに流れ込む気流の一部である為、囲い式に比べ多くの排気風量が必要になる。

外付け式

レシーバー式

キャノビー型、カバー型

発生源に一定方向の気流(熱気流や飛散)がある為、レシーバー式排気装置にはその気流の方向に囲いや開口部があり、有害物質を捕捉する。吸引力は比較的弱い。

レシーバー式

このように排気装置にはそれぞれ特徴がある為、装置を設置する際正しい使用方法や設置が出来ていないと効果が薄れてしまったり、場合によっては有害物質の拡散を助長してしまうこともあります。
(2013/1/17 弊社ブログ記事「環境対策の落とし穴」参照)

また、有機溶剤中毒予防規則、鉛中毒予防規則、特定化学物質障害予防規則、粉じん障害予防規則等においても、設置が定められている局所排気装置を1年以内に1回、定期的に装置の種類に応じた自主点検を行わなければならないと定められています。(ただし、1年を超える期間使用しない装置の使用しない期間については、この限りではありません。)

弊社では安全な作業環境作りのご提案はもとより、このような定期点検の代行も承っておりますので、お気軽にご相談下さい。

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