カビ対策のポイント

2014.07.31


カビといっても非常に多くの種類があり、色や特性もさまざまです。
工場でよく見られるのが、いわゆる黒カビと呼ばれるカビです。壁や天井、床面などに広く繁殖します。清掃やカビ除去剤で取り除いても、しばらくするとまた発生します。カビを放置していると、異物混入やチャタテムシなどの食菌性昆虫の発生原因となり、製品汚染の危険性が高くなります。

カビは、製品汚染や製品回収にまで発展する深刻な問題になる恐れがあるのです。

では、カビが発生しないようにするにはどうすればよいでしょうか。
まず、カビの発生条件をみてみましょう。

■カビの発生条件
 ① 酸 素
 ② 栄養分(塵埃、ビニールクロス、畳、有機化合物など)
 ③ 温 度(20~30℃が、カビにとって最適な生育温度)
 ④ 湿 度(70%以上が、カビにとって最適な生育温度)

上記のカビの発生条件をみてみると、酸素や温度を取り除くことはできません。除去できそうなものは栄養分ですが、有機物以外もカビにとっては栄養となりますので、栄養分を完全に取り除くことは困難です。したがって、私たちがコントロールできるものは「湿度」になります。

カビ対策には、まず「湿度管理」が重要となります。
たとえ清掃を実施してカビを取り除いても、カビが発生しやすい環境のままであれば、またすぐに繁殖してしまいます。カビを発生させないためには、「湿度を43%に、毎日3時間以上維持」することが必要といわれています。もし湿度を43%に維持することがむずかしくても、できるだけ温度を下げれば繁殖を防ぐことができるようです。

カビ対策は、室内を低湿度の環境に維持することが、重要なポイントとなります。

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