家族が新型コロナウイルスに感染したら

2021.02.02

2回目の緊急事態宣言が発令され、新型コロナウイルス感染者が増加しております。
身近に感染者が居ても不思議ではない状況下です。

そんな中、「もし自分や家族が感染してしまったら......」とご不安な気持ちが少なからずあ
るのではないでしょうか?

今回は「家族内に感染者が出てしまった後、どのような対応を求められ、どのような生活に
なるのか」を、実際にご家庭で感染が確認された方から聞き取り調査を行い、まとめました。

【感染が確認されたご家族の情報】
5人家族。父、母、長男、次男、三男。次男をのぞく4人が二階建て一軒家にて同居。
三男が高熱のため検査。コロナ発症と認定。


~家族に高熱が出た~

今回お話を伺ったご家族では、次男が39度の発熱のため、念のためコロナ検査のできる病
院にかかった。コロナ検査ができるかどうかについては、お住いの役所HPの情報をもとに
病院に電話して通院。病院から「車で通院するように」との指示を受ける。
病院は特設の新型コロナ外来が設けられており、扉のついていない通気性の良い窓口に向
かい、入口で受付を済ませた後は車で順番待ちをし、順番が来たら診察を受け、抗原検査、
PCR検査を受ける。
検査後20分前後で抗原検査結果が出て陽性。数時間後にはPCR検査結果も出て、そちらも陽性。


~濃厚接触者~

検査結果を本人が家族に伝え、そのあとすぐに最寄りの保健所から、家族に電話で伝えられ
た連絡事項は以下の4つ:

①濃厚接触者のため、2週間外出はしないようにすること
(2日後に保健所から食材の差し入れがあった)
②発症者に接触する人を1人決め、それ以外の家族は接触しないこと
(母のみ接触した)
③発症者とその他家族の生活スペースをできるかぎり分けること
(2階を発症者の居住スペースとし、2階のトイレ、洗面台は、他の家族は使用しないこと
とした。入浴時のみ1階を利用。風呂は最後に入り、使用後は消毒を実施)
④同居人全員ができるだけ早く病院で検査を受けること
(検査結果が出た当日に父、母が検査を受け、結果は陰性。病院の混雑状況から長男は翌日
午前中に受け、結果は陽性)

上記に加え、発症者には毎日保健所から健康チェックの確認の電話あり。


~困ったことと事前の準備で助かったこと~

①職場に行けなくなったこと
家族全員とも職場が違うため、連日それぞれ電話対応に追われた。自分が、もしくは家族が
コロナにかかることを想定し、自分が受け持つ仕事の整理をしておくことが大事であった。
②外出ができない
外出ができないため買い物もできず、体も動かせないためストレスを感じた。Amazonや楽天
など、宅配サービスがとても役立だった。玄関に印鑑、アルコール消毒液を置き、宅配者が
訪問した際には事情を伝え対応してらった。また保健所の方が食材を持ってきてくださった
こともありとても助かった。
③感染の不安と対策
同居家族全員、いつ自分にうつるのかわからない不安があった。母、長男の職場が衛生管理
を含む職場だったこともあり、家にアルコールスプレーが3本あったため、室内外をアルコ
ール消毒でき、ある程度の感染への不安は取り除けた。また、日々の生活の際にも、感染者
対応時にこまめにアルコール消毒ができたことは、不安を和らげる一因になった。
④備蓄食材
地震などの災害対策用の備蓄食料、水がとても助かった。感染者は家族にうつさないよう、
なるべく外に出ないようにしていたが、飲み物がほしい時、少しお腹が減った時などは携帯
電話で連絡しづらい状況であった。そこで、備蓄していた1.5ℓの水や軽食をあらかじめ身近
に置いておき、3回の食事の際以外、接触しないように心がけた事は、感染者、家族ともに
大変助かった。

いつだれがどこで感染するのか、まったくわからない新型コロナウイルス。
現在の状況から考えて、うつらない対策とともに、発症した際の対策も重要なのではないか
と考えさせられました。

皆様のご健康を心よりお祈り申し上げます。

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