鉱油ミスト(オイルミスト)の対策について

2012.03.26

昨今、機械での加工方法が増加し、不水溶性切削油剤などによる鉱油ミスト(オイルミスト)が、作業環境上の問題として取り上げられ、弊社でもいくつかご質問をいただいております。
今回は鉱油ミストの作業環境について解説します。

鉱油ミストは吸入すると発ガンや肺に障害を起す危険性を含んでおります。
しかし、日本産業衛生学会が曝露限界値を3mg/m3と発表しているものの現在では基準値や測定の義務はありません。

安全対策として防護マスク(有機ガス用)・耐油性の手袋などの個人用保護具の使用や、換気装置の設置等が考えられます。
機械加工現場等で実施できる鉱油ミスト対策としては

1.ノンミストタイプの油剤の使用
2.機械にダクトを取り付ける

以上の2つの対策方法が主に施されており、油剤面、設備面の両方から対策を行うことにより、加工現場等での鉱油ミストの発生に伴う作業環境の問題に対処することができます。

また、万が一吸引してしまった場合は、空気の新鮮な場所に移動し、呼吸しやすい姿勢で休息させ、直ちに医師の診断・手当を受けることが必要です。

オイル対策を考える - 日刊工業新聞
http://www.nikkan.co.jp/adv/gyoukai/2009/090206b.html

平成22年度化学物質のリスク評価に係る企画検討会審議会議事録|厚生労働省
http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r9852000000t4rg.html

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