アナリティックバリアの保存性

2013.07.31

作業環境測定で一般的に空気中有機溶剤測定のサンプリングに使用されてきたテドラーバッグが一昨年に生産を終了し、最近では国内の在庫も手に入りにくくなってきました。

弊社でも今月、テドラーバッグの代替品として広く使用されているアナリティックバリアー製の捕集袋へサンプリング資材の切り替えを行いました。

それに伴い、アナリティックバリア製捕集袋の保存性能について確認実験を行いましたので一部を紹介いたします。

実験は主要な27成分を対象に10ppm程度に調整した標準ガスを4時間おきに連続測定を行い、濃度の変動を確認しました。

結果は今回対象としたすべての成分が10%以下の減少率となり、大変良好な結果を得ることができました。しかし、分析対象とはリテンションタイムが異なる 位置ですが、時間を追うごとにエリアが拡大するゴーストピークも見つかりました。これについては分析に直接問題を起こすものではないと思われますが、今後 も検討していきたいと思います。

※データは確認実験データの一部です。以下の9種類の物質について測定を行ったもので、青い線が最初の測定、緑の線が24時間後の測定結果のデータとなります。
エチルエーテル、メチルエチルケトン、クロロホルム、テトラヒドロフラン、1-ブタノール、エチルセロソルブ、トルエン、m・p?キシレン、o?キシレン

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