アスベストもVRの時代到来か?

2020.09.30

2020年7月 石綿障害予防規則が改正されました。
建物の解体や改修等を行う際に、アスベストに係る事前調査などの規制が徐々に厳しくな
っていき、2023年には有資格者による事前調査が義務化されます。

国土交通省は2013年に「建築物石綿含有建材調査者」の資格を創設しましたが、今年3月時
点では全国で約1700人程度。
現状、資格を取るための試験や研修が東京や大阪などに限られていることや、コロナ禍のた
め実施する規模や機会が減っていることが要因となり、全国的に人材不足になっているそう
です。

そこで福岡県は仮想現実(VR)技術を使用して、有資格者の育成に乗り出すそうです。
現場でしか得られない感覚をVRで教育可能になれば、短期間で実践的な能力を身に着けた
人員増加が見込め、人材不足の解消を図ることができるかもしれません。

私たちも調査をしていて、現場でしか学べないことが多くあると感じます。このような技術
の導入で、アスベスト調査の品質向上につながれば、アスベストの曝露・飛散等といった事
故を未然に防ぐ事が可能になっていくのではないのでしょうか。

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