職場の化学物質管理が変わります
2023.02.16
厚生労働省の審議会で「化学物質の自律的な管理」を念頭に置いた、新しい化学物質の管理体制を導入することの
必要性が示され、その報告に基づき新たな政省令が公布されました。
なぜ変わるの?
●化学物質の増加(現在、国内で用いられる化学物質は数万種類)及び、化学物質用途の多様化等により、これま
での個別の化学物質1つ1つに対する規制の継続が困難な状況です。
●近年の労働災害データから、未規制の化学物質による災害事例が8割を占めるようになりました。
このことから取扱う化学物質の危険性・有害性のリスクアセスメントに基づいた対策の重要性が浮き彫りになり
ました。
どう変わる予定か?(一部抜粋)
●化学物質の危険性・有害性に関する情報の伝達が強化されます。
・ラベル表示やSDS交付の義務対象物質が、国によるGHS分類に基づいて順次拡充されます。
●事業者は化学物質のリスクアセスメントを行い、ばく露防止対策を自ら選択して実行をしなければなりません。
・リスクアセスメントの実施方法の選択・実施
・労働者のばく露を(濃度基準値がある場合はそれ以下に)減らすための対策方法の選択・実施 等
●事業所内の化学物質管理体制の整備として新たに設けられる「化学物質管理者」「保護具着用管理責任者」の選
任が必要になります。
当社では、作業環境測定士が厚生労働省や学会等より今回の改正情報も含め様々な情報収集を行っております。
作業環境管理などお困りごとがありましたら、お気軽にご相談ください。
カテゴリー:環境測定・分析サービス