アスベストと中皮腫死

2020.12.21

厚生労働省が2019年の中皮腫による死者数が1466人であると発表しました。
2019年の死者数は前年より46人減で、もっとも死者数が多い2017年より89人減り
2014年以来4年ぶりに1500人を下回りましが、累計で2万6000人を超えています。

厚生労働省の資料によると、1974年から1994年までの20年間に中皮腫で労災認定を
受けた人で亡くなったのは250人以上になります。
その後、1995年には2倍の500人に増加し、さらに2015年には1504人と3倍増と急激
に増えています。

戦後復興から高度経済成長期に移行し、ビル建設ブームに乗って輸入が増え、1955年に
約2万トンだったのが1961年に約11万5000トンと5倍に増えていきます。そして1970年
には、その3倍近い約30万トンに達しました。
1990年代以降になると減少していき、2006年に使用の原則禁止になり2012年には全面禁止
となりました。

今現在でもアスベストを含む建築建材等が多く使われていて、その除去等は進んではいるが、
専門家によると中皮腫死者数について2039年までに累計10万3000人に達するのではないかと
みられています。

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