銀座の有名建築物にもアスベスト!?
2021.09.09
先日のネット記事に〝有名建築家の建築物が解体・取壊しへ〟という見出しがありました。
東京都銀座8丁目にある、建築家・黒川紀章氏の代表作「中銀カプセルタワービル」(1972年)
です。
丸窓を有するキューブ状のユニット140個が塔状に張り付くユニークな建築は、世界で初めて
のカプセル型の集合住宅と言われております。
その住戸であるカプセルユニットの保存をクラウドファンディングの資金援助によって行われ
ようとしています。
黒川氏の構想ではカプセルをそれぞれ個別に25年毎に交換するアイデア(建築の新陳代謝)
だったものの、現実には建物の構造上難しく結果的には、カプセルは一度も交換されないまま、
老朽化を迎えることになりました。
そして、2022年3月以降に取壊し・解体が予定されています。
しかし、カプセルには壁の内側にある鉄骨に吹付けアスベスト、外壁にもアスベスト含有塗料
が使われているとのことです。
そのため、建物解体時のアスベスト除去作業によって、オリジナルパーツが廃棄されてしまう
のを避けるために、あらかじめカプセルパーツを取り外してからの作業になるとのことです。
歴史的にも建築的にも貴重な建築物は建築から40~50年以上過ぎた建物は修繕や保存をしてい
くにしてもアスベストが使用されているとそれを後世に残していくことが、とても大変な作業
だと改めて感じました。
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