予防清掃による効果
2025.04.23
「予防清掃」という言葉をご存じでしょうか。
あらかじめ汚れが付着しにくい状態にしておくことを予防清掃と呼びます。予防清掃を行うと、
汚れが付着しにくいので清掃回数が減ります。また汚れが付着しても除去しやすいので、清掃
作業の負担軽減につながります。
手術室で行っている予防清掃の一例をご紹介します。
① 手術室の床面に床維持剤(樹脂ワックス)を塗布
樹脂ワックスは床表面に透明な被膜をつくり、水分や傷から床面を保護します。ワックス施
工の目的は、床材の保護だけではありません。ワックスが床の凹凸を埋めて表面を平滑にす
るので、光が均一に反射して光沢が上がり美観が向上します。また床表面が平滑になること
で汚れが付着しにくくなり、清掃作業の負担が軽減されます。
手術室では、術式に応じて手術ベッドや大型の医療機器を頻繁に移動させるので、床表面に
傷や汚れがすぐについてしまいます。ワックス施工をしても良好な状態を1年も維持できま
せんので、年に4回ワックス施工を行い、床材の保護と美観の維持向上に努めています。
② 水回りの撥水コーティング
手術室の手洗シンク(ステンレス製)に撥水コーティングを行います。目的は床面のワック
ス施工と同様です。コーティングすることでシンク表面の凹凸を平滑にして、汚れや水垢・
カビの付着を防ぎます。注意点として、メラミンスポンジや研磨剤の入った洗剤は、表面の
コーティングを取ってしまうので使用できません。
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