屋内害虫 シバンムシ類について

2014.09.30

シバンムシ類は、鞘翅目 シバンムシ科に属する甲虫類です。
シバンムシ科は、日本では約60種が確認されていますが、
一般家庭、オフィスや工場などでよく見られるシバンムシ類は、そのうち数種です。
とりわけ発生量の多い種が、タバコシバンムシとジンサンシバンムシと推測されます。
これらのシバンムシ類は、体長約2.0~3.5mm、長楕円形をした赤褐色の小昆虫です。成虫は温暖な5~11月に活動し、幼虫の姿で越冬します。保温性の良い屋内などでは、冬季でも成虫が出現することがあります。
成虫は、写真のような外見をしています。(頭部は胸部下側に隠れています。)
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シバンムシ類が、屋内で餌とするものは乾燥食品、生薬、動植物標本などです。
人が食べることの出来る乾燥食品ならば、おおよそ何でも食害可能といってよいでしょう。

6~8月は蒸し暑い気候やお中元の贈答などにより、素麺や冷麦等の乾麺を手に入れる機会が多く、使い切れずに秋季以降に残ることがあります。このとき保存方法が悪いと、写真のように幼虫が乾麺を餌にして成長し、気付いた時には成虫・幼虫ともに大量発生しているということがあります。薄いビニール袋などは穴を開けて侵入することもある為、密閉性の高いタッパー等での保存や短期間で使い切ることが、発生予防となります。

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温暖な時期、屋内害虫類の発生予防に、食品類(ペット用食品含む)を密閉性の高い状態や冷蔵庫などの低温状態で保存することが大切です。

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