CLEAN AREA MAINTENANCE SERVICE

クリーンエリア・環境整備

弊社ではクリーンルームの建設引渡し時の特別清掃や、稼動後の日常清掃・ 定期清掃等、
使用用途や清浄度に応じて、トータル的にサポートいたします。
クリーンルーム、クリーンエリアとはコンタミネーションコントロールが行われている限られた空間のことです。
つまり、空気中における浮遊微粒子、浮遊微生物が限定された清浄度レベル以下に管理され、またその空間に供給される材料、薬品、水などについても要求される清浄度が保持され、必要に応じて温度、湿度、圧力などの環境条件についても管理が行われています。
クリーンルームクラスの例

クリーンルームのクラス

製品の工程や部屋の用途によって求められる清浄度がクラス分けで設定されており、設定された清浄度を満たすように環境を保つ必要があります。

クリーンルームの種類(使用目的)

クリーンルームは主にインダストリアルクリーンルーム(ICR)と
バイオロジカルクリーンルーム(BCR)に分類されます。インダストリアルクリーンルーム(ICR)は工業品の製造工程で使用され、空気中における浮遊微粒子が管理される空間です。また、バイオロジカルクリーンルーム(BCR)はバイオテクノロジーの分野で使用され、空気中における浮遊微生物が管理される空間です。

クリーンルームの種類表

クリーンルームの清掃

床に堆積した粒子は、作業員の歩行により再飛散します。
清掃は美観維持のために行われるのではなく、製品への汚染リスクを低減し、清浄度を
維持するために必要です。

クリーンルーム清掃の種類

日常清掃

汚染リスクが高い箇所。
特に更衣領域や移動領域など要員の活動が活発な箇所は、汚染が高レベルで蓄積する為、汚染がクリーンルーム内に移動しないように、より多くの頻度で実施する事が望ましい。主な作業部位:床面・扉・パスボックス・エアシャワー

定期清掃

日常清掃では対応が難しい箇所・汚染リスクが低い箇所。
清掃スケジュールには少ない頻度での清掃も反映させる事が望ましい。主な作業部位:壁面・天井面・ダクト・配管・照明器具

特別清掃

建物建設時・改修時など汚染状態からの清掃。
汚染状態からの清掃は清浄度が許容レベルに達するまで、段階的な清掃を実施する事が望ましい。
粗清掃(粒径50μmを超える粗大粒子汚染の除去)→普通清掃(粒径50μm~10μm)
→精密清掃(粒径10μm未満の残留している粒子汚染の除去)

クリーンルームの清掃を行うスタッフ

クリーンルームの清掃部位・頻度

清掃方法・清掃頻度をご確認ください。

クリーンエリア清掃部位クリーンエリア清掃部位

弊社は各場所での要求清浄度に合わせた清浄化法と表面処理法の決定、
クリーニング頻度の決定・クリーニング作業の決定、
クリーニング溶剤・表面処理剤用具の決定などを
打ち合わせの上、清浄化プログラムを準備し作業を行います。

クリーンルームの測定

クリーンルームの性能がきちんと保たれているかを確認するには定期的な測定が大事です。
また、以下のようなときには試験が必要です。

  • 清浄度クラスを特定する場合
  • 竣工時に立上げ検査
  • クリーンルームに何らかの問題が発生し、修正したときの検証
  • 定期的な性能確認試験
クリーンルームの測定を行うスタッフ

クリーンルーム測定の種類

清浄度測定(浮遊微粒子測定)
室内の清浄度が求められる清浄度クラスに保たれているかを確認します。
風速・風量測定(換気回数測定
適切な風量が確保されているのかを確認します。風量が確保されていないと室圧が乱れ、隣接した区域からの空気を招く原因にもなります。
また、清浄度を確保するため部屋の空気が必要回数以上入れ替わっているか確認します。
室内圧力差測定
隣接する区域に対して差圧が保たれているかを確認します。
部屋の用途により陽圧・等圧・陰圧が決められており、室圧が乱れると、隣接した区域からの空気を招く原因にもなります。
温度・湿度測定
部屋の用途により必要な温度・湿度で管理されているのかを確認します。
HEPAフィルタリーク測定
HEPAフィルタの破損や劣化により微粒子の漏れがないかを確認します。
またズレによっても漏れがないかを確認します。
清浄度回復測定
どれくらいの時間で設計値通りの清浄度になるのかを確認します。
気流分布測定
室内での風速の均一性を測ります。
照度測定
部屋の用途により作業の効率性や快適さを維持しているのかを確認します。
浮遊菌数検査
菌は単体では空中を移動出来ないとされているが、室内にどれだけの菌が浮遊しているのかを確認します。
表面付着菌数検査
私たちが普段触れている場所にどれだけの菌がついているのかを確認します。

日常・定期清掃

建物の美観を維持するには清掃は必要不可欠ですが弊社は単なる清掃だけではなく、感染対策、汚染対策、防虫対策など多方面から取り組み、お客様の衛生環境向上に努めます。

特に病院の手術室や、クリーンルームなどの高度清浄エリアについて高度な専門知識を有したスタッフが担当し、品質向上に努めています。

日常の環境整備は弊社にお任せ下さい。

  • 清浄度クラスを特定する場合
  • 竣工時に立上げ検査
  • クリーンルームに何らかの問題が発生し、修正したときの検証
  • 定期的な性能確認試験

日常の環境整備だけでなく、定期清掃・特別清掃なども現場の状況に応じ、
改善に向けた内容をご提案します。

手術室の写真
一般区域清掃、清潔区域清掃(手術室・クリーンルームなど)

工場・病院内の一般区域から清潔区域まで、それぞれ要求される清掃の目的と品質に応じて衛生環境を維持いたします。
そしてお客様が本来の業務に専念していただけるように安全・快適・衛生的な環境づくりをサポートいたします。

教育研修・セミナー

清掃作業員の清掃技法や接遇マナー等の定期的な教育研修を実施。
また、定期的に弊社の清掃スタッフを集めての一斉研修を行い、各現場における問題点や解決方法等を共有化・チームプレーヤー育成を行います。

清掃品管チェック体制

品質管理担当者が定期的に清掃品質を定性的・定量的にチェックし是正・改善に努めております。

Plan

各作業現場に適合した業務仕様書の作成。

Do

業務仕様書に準じた作業を実施。

Check

各作業現場を点検。業務に不備がないか、業務仕様書に見直しが必要か、などを確認。

Action

点検の結果に基づき、不良項目を是正。必要に応じて仕様書の最適化を実施。

手術室清掃サービスの紹介

目的(本来の看護業務に専念できるサポート体制の構築)

清掃業務に加えて看護業務以外の雑務を担い、超過勤務の削減や負担軽減につなげると同時に、稼働率の向上を図ります。

品質
  • 当社専門スタッフによるパート研修を随時行い業務に当たります。
  • 標準予防策に基づいた感染対策を実施いたします。
  • 科学的根拠に基づいた清掃手法を用いて清掃します。
  • ゾーニングに基づいた適切な清掃道具を選択します。
対応業務①(術間対応)

手術の予定に基づいて手術室の準備を行います。

  • 手術用ME機器類の配置
  • 術式や体位に応じたベッドメイク
  • 医療や看護師のガウン介助
  • 器械展開の補助
対応業務②(術中対応)

手術の予定に基づいて手術室の準備を行います。

  • 手術機器やME機器類の搬入
  • 洗浄/滅菌機械の搬送
対応業務③(清掃業務)
  • 術間清掃→ME機器類の配置
    ベッドメイク
    消耗品の補充
  • 術後清掃→翌日の手術準備
    ベッドメイク
    消耗品の補充
  • 新型コロナ対応清掃
    作業者の十分な感染防止と感染拡大を防止
    感染経路別対策を順守した清掃
対応業務④(その他の業務)
  • 退室ベッドの準備
  • リネン類、消耗品類の在庫管理
  • 体位固定物品類の在庫管理や作成

当社では病院様の依頼に基づき、手術室での清掃・補助業務を実施しております。
医療従事者様の負担の軽減・作業の効率化など手術室業務についてのお困りごとやご質問等ございましたらお気軽にお問合せ下さい。

ペストコントロール

製品管理における総合的な防虫コンサルの実施

現代日本の製品製造において、昆虫などの混入は非常大きな問題となります。
しかし、防虫には、「こうすれば大丈夫」というような決まった形はありません。
教科書的な内容が無く、各工場の防虫担当者には「ネズミや昆虫を防いでください」という漠然とした任務だけが与えられます。

ですが、「問題が起こらないようにする」事が仕事ですから、問題が起こってしまった際の被害は、極端な場合、会社の存続そのものにかかわる事もある、非常に責任が重い仕事でもあります。

では、防虫担当者は、その責任を果たすために何をしたら良いのでしょうか? 

「防虫業者を選定し、毎月の管理を行ってもらう事」も大切です。
しかし、防虫業者だけでは、連日ずっと現場を監視している事はできません。
また、問題に対し迅速な対応を行う上で、工場内での組織的な連携が特に重要となってきます。
そのため、当社では 工場独自で防虫管理が行える ようにする事を目的とし、
そのお手伝いができるように様々なプログラムを用意しています。

担当者向け防虫講座

防虫担当者向けの集中講座を実施し、防虫を行って行く上での基礎から問題発生時の対策、年間防虫計画の作成などをご指導させていただきます。

現場作業者向け勉強会

防虫管理には、そこで働く作業者1人1人の行動や気づきが重要となります。
作業者向けの大規模勉強会を行い、日々の清掃や、昆虫を「持ち込まない」「増やさない」ための行動について解説し、作業者の意識を高め、防虫精度の向上を目指します。

昆虫モニタリング(生息調査)

トラップの設置を行い、昆虫の発生状況を調査します。混入のリスクの他、発生状況を調べることで、施設内でエラーが起きていないかを監視する意味もあります。

トラップの設置・環境を調査するスタッフ

トラップを設置し、昆虫類の発生状況を調査します。

捕獲された昆虫類を発生経路や発生源ごとに分析するスタッフ

捕獲された昆虫類を発生経路や発生源ごとに分析し報告を行います。

改善提案書

施設内のインスペクションを実施し、改善提案を行います。

医薬品工場等のモニタリング

医薬品、医療機器や化粧品など、高清浄度での製品製造を求められる商品では、特に厳重な管理が求められます。
GMPの考えに基づき、施設に合わせたモニタリングを提案、ご提供させていただきます。

倉庫のモニタリング

特に医薬品等を扱う倉庫では、GDPの考えに基づき昆虫の調査を行います。また、清掃のご提案なども行っております。

その他

その他、施設に合わせた調査・管理の方法をご提案いたします。

防虫データの蓄積による総合的な管理

当社独自のシステムにより、モニタリングデータや対策の履歴などを総合的に分析し、建物の弱点や優先対策事項をヴィジュアル的にわかりやすいデータとして管理状況を「見える化」します。

防虫施工

問題の発生に際しましては、環境の改善やルール運用の見直し、薬剤の散布による殺虫処理など、施設や問題の種類に合わせた解決をご提案・ご提供いたします。また、日常清掃との組み合わせにより昆虫の発生リスクを下げるなど、総合的な解決をご提供できます。

昆虫同定

製品に昆虫の混入の問題が起こった際、混入した生物の種類から原因の特定に繋がることがあります。当社では、形態から昆虫の同定(特徴を精査し、名前を調べる事)を行い、混入物に関する同定調査報告書を作成することができます。

その他の対策

その他、製造ライン等で起こる生物に関する問題について、専門家により、様々な解決策を提案いたします。突発的な問題に関しても、普段からの昆虫モニタリングや
日常清掃と組み合わせる事により、より高精度なリスク分析や解決提案も可能となります。

保有資格・技術

防虫に関する様々な技術を保有する専門家が問題に対応いたします。

  • 防除作業監督者
  • ペストコントロール技能士
  • ペストコントロール1級技術者
  • 生物分類技能検定2級
  • 文化財虫菌害防除作業主任者

お問い合わせ

環境整備などでお困りでしたらお気軽にご相談ください。