サムットプラカーン市埋立地の火事

3月16日にサムットプラカーン市埋立地で火事があり、0.24k㎡が燃え、30時間後に消し止められました。この火事により広範囲に拡散した有害ガスや煤の影響で、1480世帯が避難しました。

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Picture for Bangkok post

タイ国公害管理局が、現場から200m・500m・1kmの地点3箇所で、CO2 とSO2とを測定しました。

200mの地点では基準値の約6倍に相当する175ppmのCO2が検出されました。
この濃度下で呼吸を続けると酸欠状態になり、眩暈や頻脈、意識障害を引き起こし、最悪の場合命に関わります。さらに、煙からは発ガン性のあるVOCs物質やダイオキシン類、フランも検出されました。

500mの地点でのSO2濃度は5-8ppm、1km地点では2-4ppmでした。これらはどちらも急性暴露ガイドラインレベルの上限濃度である0.75ppmを超えており、呼吸器系の障害を引き起こす恐れがあります。

後に、現場から1.5kmまでの地域でこれら化学物質の暴露を避けるため、保護マスクの着用や、マスクの変わりに湿らせたタオルを口に当てる等の対策行なうか、もしくは可能であれば当該地域から避難するよう政府が勧告を行ないました。

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