トレモライトは追加調査が必要か
2011.05.31
アスベストの種類が6種類あることはご存知でしょうか?
クリソタイル・アモサイト・クロシドライト・アンソフィライト・トレモライト・アクチノライトの6種類です。
6種類のうちアンソフィライト・トレモライト・アクチノライトについては工業輸入履歴が存在せず、「国内では不使用」とされていました。このためこの3項目についてはアスベスト調査の際に、対象としていない場合もあったようです。
2008年に焼却炉に使用されていた資材からトレモライトが検出され、同年厚生労働省より6種類すべてに対する調査を行うことを徹底するよう通達が出されました。しかし、依然として使用履歴は存在しないため「資材に不純物として混入しているのではないか」という考え方が主流のようです。
弊社で分析を行ったサンプルについても、すべて高い濃度ではありませんでした。
「以前クリソタイル・アモサイト・クロシドライトについて調査したものでも、アンソフィライト・トレモライト・アクチノライトの調査はしなければならないのか?」
2008年以降、このようなご質問をよくいただくようになりました。これも厚生労働省より出された通達中に記載されているのですが、原則的に調査しなければなりません。
(以前の調査でアスベストが「検出」されており、対象資材をアスベスト含有資材として扱う場合については追加の調査は不要となります。)
クリソタイル・アモサイト・クロシドライトに比べアンソフィライト・トレモライト・アクチノライトの含有資材は実際のところ非常に少ないと思われますが、国内に実在するのも事実です。もし、追加調査がお済でないようでしたらなるべく早く実施されることをお勧めいたします。
カテゴリー:環境測定・分析サービス