アスベスト分析方法(ISO 22262-1)について
2012.08.21
平成24年7月1日、国際標準化機構(ISO)は建材中にアスベストが含まれているかどうかを調べる国際規格(ISO 22262-1)を発行しました。
この分析の概要及び適用範囲は以下の通りです。
分析概要
手順1:固体状態の建材を2つに割り、その割面を肉眼あるいは、実体顕微鏡で観察する。
手順2:繊維状物質が確認された場合は、その繊維をピンセットで取り出し、スライドグラスに並べ、偏光顕微鏡で観察して当該繊維がアスベストか否かを判定する。また、偏光顕微鏡以外に分析走査型電子顕微鏡・分析透過型電子顕微鏡のEDXスペクトルで判定する。
適用範囲
アスベストを含有する建築資材
- (1)耐火材
- (2)熱配
- (3)ボイラー断熱材
- (4)アスベストセメント
- (5)石膏
- (6)ルーフィング及びその他の類似材
尚、アスベストがどのくらい含有されているかを調べる国際規格(ISO 22262-2)につきましては、現在検討段階であり、早ければ今秋にも発行されるそうです。
(出典:平成24年度 石綿含有建材の石綿含有率測定に係る講習会 テキストより)
カテゴリー:環境測定・分析サービス