N,N-ジメチルホルムアミドの測定方法

2014.06.30

N,N-ジメチルホルムアミドは長期毒性試験で実験動物にがんを引き起こすことが確認されたことから化学物質による健康障害防止指針(がん原生指針)が改正され平成25年10月1日付けで対象物質として追加されました。

主な用途は、人工皮革またはウレタン系合成皮革、スパンデックス繊維、有機合成用溶媒、触媒、ガス吸収剤等です。

作業環境測定は6ヶ月以内に1回行うことが義務付けられています。報告書の保存は有機則においては作業環境測定の結果及びその評価の記録を3年間保存しなければならないとされていますが、指針においてはその業務の有機則適用業務、有機則適用業務以外の業務のいかんを問わず、作業環境測定の結果及びその評価の結果を記録し、これを30年間保存するよう努めることとされています。

変質しやすい物質のため、以前の測定方法は試料採取に真空捕集瓶を用い、試料空気を採取してから1時間以内でガスクログラフに導入し定量を行う方法と、検知管法との2種類のみでした。ガスクロマトグラフでの測定では採取から分析までの保存可能な時間が短く、また、検知管法では妨害物質があれば使用ができなくなる為、測定を行うことが難しい物質でした。しかし、現在は固体捕集での測定方法が認められ、ガスクロマトグラフでの測定が容易に行なうことができるようになりました。

弊社では暴露防止対策等のご相談も承っておりますので、是非ご活用ください。

厚生労働省パンフレット

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