大気汚染防止法 来年アスベスト規制強化

2019.09.17

「来年大気汚染防止法の改正が予定されている」と、先日毎日新聞に掲載されていました。

この改正については分析・調査の講習会などで、以前から近い将来必ずあるといわれていましたが、新聞で取り扱われているのを確認し、いよいよ日程が定まってきたのだなと感じております。改正内容は大きく2点あるといわれています。

1点目は、今まで規制の対象外であったスレート板などレベル3と呼ばれる建築材料も、調査・届出の対象になるということです。今までも石綿障害予防規則において、これらの建築材料は規制の対象となっておりましたが、大気汚染防止法のような工事前の届出義務がないために実施されていないケースもあったようです。

2点目は、小規模の建物や一般家屋も工事前の事前調査や届出の義務が生じるようになるということです。小規模な建築物についてはその使用用途によりますが、一般家屋の解体や改修工事に調査の義務はありませんでした。しかしながら、一般家屋で使用されている一部の建築材料や仕上塗材には、アスベストが使用されている可能性があります。当社で分析をさせていただいている検体の中にも、そういったものは時折見受けられます。

私どもが承っている調査・測定・分析も含まれますが、解体・改修工事、施設管理などアスベストに係わるお仕事にとって、法律に関する知識は大変重要です。知識が不十分であったために、悪意なく「違法工事」となってしまうリスクがあるからです。

アスベストに関する法律や規制はとても煩雑で、頻繁に改正されています。当社でも可能な限り最新の情報を、わかりやすく発信させていただこうと心がけております。アスベストの調査・測定・分析などでお悩みがございましたら、お気軽にご相談ください。

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