有機溶剤や特定化学物質へのばく露と保護具による対策

2021.09.30

有機溶剤・特定化学物質は人体に有害であり、それらの物質にばく露される作業下において、
ばく露防止措置をとる必要があります。

有機溶剤は一般に揮発性が高く、蒸気となって呼吸を通じて吸収(経気吸収)されやすいだけで
なく、皮膚からも吸収(経皮吸収)されます。
特定化学物質は常温で気体・液体・固体である物質がそれぞれありますが、作業によってエネル
ギーを与えられて、ガスや蒸気、ミスト、粉じんまたはヒュームなどの形で空気中に発散するの
で、呼吸器や皮膚等から吸収してしまうおそれがあります。

これらのばく露防止措置として代表的なものに作業環境の改善や保護具対策が挙げられますが、
今回は保護具による対策について一部ご紹介させて頂きます。

・呼吸用保護具...呼吸を通しての吸収防止
・保護めがね...眼の保護
・化学防護衣...皮膚(全身)の保護
・化学防護長靴...皮膚(足)の保護
・化学防護手袋...皮膚(手指)の保護

作業者へのばく露を低減させるために、取り扱う化学物質等の性状や作業内容等に応じて適切な
保護具を選定し、これらの使用や点検・保守管理等を徹底することが重要です。保護具は作業中
に溶液が飛び散り、皮膚等に付着してしまうような場合にも身を守る手段として有効です。

有機溶剤や特定化学物質を取り扱う際には、ばく露の経路やその程度を把握することが大事です。
弊社は作業環境測定等を通して、安全な作業環境作りをサポートしています。お困りのことがあ
りましたら、お気軽にお問い合わせください。

厚生労働省 パンフレット「有機溶剤を正しく使いましょう」
https://www.mhlw.go.jp/new-info/kobetu/roudou/gyousei/anzen/dl/120815-01.pdf

厚生労働省 パンフレット「化学物質等による眼・皮膚障害防止対策の徹底について」
040331-1a.pdf (mhlw.go.jp)

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