アスベストモニタリングマニュアルが改訂されました

2022.05.06

2022(令和4)年3月、環境省は、大気中におけるアスベスト濃度の測定方法についての
技術的指針である「アスベストモニタリングマニュアル」を改訂しました。このマニュア
ルは、1988(昭和63)年3月に作成され、これまで4度の改訂が行われたもので、今回は、
2020(令和2)年の大気汚染防止法の改正を踏まえ、最新の情報によるマニュアルの改訂
が行われました。

以下が、今回の改定の要点となっています。

(1)迅速測定法における補修条件の見直し
「解体現場等におけるアスベストの測定方法」において、迅速な測定を可能とするた
 め、吸引流量、捕集時間及び捕集空気量の設定範囲が見直された。

(2)可搬型蛍光顕微鏡法のスクリーニング法としての位置づけ
可搬型蛍光顕微鏡法について、十分な知見が得られていない部分があるものの、現
場で測定結果を得られること等のメリットを考慮して、解体現場等の漏えい監視や
災害時の環境モニタリングのスクリーニング法として位置づけられた。

(3)「災害時における環境モニタリングのための測定方法」の追加
近年の災害が多発している状況に鑑み、「災害時における環境モニタリングのため
の測定方法」が新設された。


環境省「アスベストモニタリングマニュアル(第4.2版)」
https://www.env.go.jp/press/110784/monitaring4.2.pdf

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