アクチノライトについて
2022.07.25
アクチノライト(緑閃石)は、結晶が放射状に集合して産出することからギリシャ語のビー
ムや光線を意味するAktisから付けられたと言われています。
ヨーロッパやアメリカなど世界中の多くの地域に存在しており、日本でも高知県や長崎県、
北海道など様々な場所で確認することができます。
カルシウム・マグネシウム・鉄を含む珪酸塩鉱物で、成分により灰白色から緑色と様々で
マグネシウムを多く含むものは灰白色、鉄が多くなると緑色が強くなります。
また、鉄をほとんど含まないものはトレモライト(透角閃石)といい、化学組成はどちらも
と表します。アクチノライトとトレモライトの違いは含有している鉄の量であり結晶構造
がほぼ同じであるため、X線回折装置では個々の判別が困難となります。
アクチノライト(ナミビア産)
カテゴリー:環境測定・分析サービス