アスベストの代替品

2022.10.12

アスベストは極めて細い繊維で、耐熱性・耐摩耗性・耐薬品性・絶縁性など様々な特性を兼ね
備えています。このことから、アスベストは長年多岐に渡って使用されてきました。
しかしながら、発がん性など人体への影響が明らかになった後は、各国が使用を制限するように
なり、日本においても段階的に使用を制限するようになりました。特に代替が難しい製品につい
てはポジティブリスト(アスベスト製品禁止除外品リスト)が作成され、その後も使用されてき
ましたが、平成24年に石綿及び石綿をその重量の0.1%を超えて含有する全てのものの製造、輸
入、譲渡、使用が禁止されました。
スライド 1 (mhlw.go.jp)
【厚生労働省HPより】

また、人体への影響が明らかになってから様々なアスベストの代替品が検討されてきました。
ロックウールやグラスウール等の人造非晶質繊維や膨張黒鉛等を使用した製品はその一例に挙げ
られます。しかし、これらの代替品は加工する製品や用途によっては温度条件や耐薬品性、圧力
条件等に制限が出てしまいます。アスベストの稀な特性の為、その全ての用途に対して一つの代
替品でまかなうことは難しいのが現状です。また、これらの代替品についても総じて使用期間が
短い為、人体への影響が判明していないという問題があります。

これからも弊社ではこのようなアスベスト代替品の動向を追うと共に、法改正等があった時、迅
速に対応していきます。アスベストの調査・分析についてご不明点がございましたらお気軽にお
問い合わせ下さい。

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