スタントン-ポッツの仮説

2023.04.19

アスベストの危険性について、これまで当ブログでも度々取り上げており1ご存じの方も多いかと思

います。改めて簡単に説明すると、アスベストは、それ自体に毒性があるわけではなく、細長い繊維で

あるが故に、肺の奥深くの肺胞に突き刺さり、さらに鉱物であるために、体内で分解されずに残り続け、

じわじわと肺の組織を傷つけることで様々な病を発症させます。

では、細長い繊維状物質は一律に全て危険なのでしょうか?

スタントンやポッツは、この疑問に対して、ネズミを用いた実験から、アスベストに限らず直径0.25µm

以下、長さ8µm以上の繊維状物質ではガンなどの危険性が高くなり、それは直径0.25μm、長さ20μm

度で最大となること、太く短い形状の繊維ほど肺胞まで達しにくくなり危険性が低下することを報告して

います23 (スタントン-ポッツの仮説)

ちなみに、ロックウールやガラスウールなどアスベストの代替品として現在使用されている様々な材料は、

健康被害を防ぐために敢えて繊維の直径を太くして肺胞へ侵入しないようにしています。

今回はアスベストの繊維の形状と危険性について一歩踏み込んでお話ししましたが、普段よく知っている

と思っていることを改めて深堀りしてみると新たな発見があるかもしれませんね。

当社では、定期的にアスベスト及びその関連分野に関する勉強会を実施し、スタッフの知識・技能の向上

に努めています。経験豊富なスタッフが多数在籍しておりますのでアスベスト調査・分析はぜひ当社にご

用命ください。

 

1 例えば、 202138日号

    https://sanipro.co.jp/news/other/2021/0308142321.html など

2  https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/6946253/

3  https://www.jstor.org/stable/3433542

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