アスベスト分析の一例について
2024.09.13
アスベストを含む建築材料を使用している可能性のある鉄骨造・鉄筋コンクリート造の民間建築物の
解体工事件数は今後も増加を続け、2028年頃にピークを迎え、その数は全国で約10万棟に上ると言
われています※1。
建築物等の解体・補修工事の際にアスベスト含有の有無の分析(以下、アスベスト分析)を実施し、結
果に応じた処理が行われないと空気中に多量のアスベストが放出され、多くの人々の健康に悪影響を
及ぼす可能性があります。※2
アスベストによる健康被害を減らすため、分析機関には精度の高い分析が求められています。
アスベスト分析の一例として、当社で実施したアスベスト含有建築材料の分散顕微鏡写真を下記に示
します。
写真中央の赤丸内にある繊維状のものがアスベストです。
アスベスト繊維は、アスベストの種類によって色や形状が異なります。(写真参照)
顕微鏡観察を行う際は、アスベスト繊維に建築材料の成分が付着して繊維が確認しにくくなっている
場合があります。また、アスベスト含有量が低くなればアスベストを確認することが難しくなります。
様々な建築材料を分析するにあたり、分析者同士で意見交換や情報共有を行い分析技術の向上に努め、
精度の高いアスベスト分析が行えるように日々心掛けています。
当社ではアスベストを含む建築材料等の調査・分析のそれぞれに精通した経験豊富なスタッフが
多数在籍しておりますのでアスベストの調査・分析はぜひ当社にご用命ください。
【参考】
※1 環境省 中央環境審議会 大気・騒音振動部会 石綿飛散防止小委員会(第1回)
資料4. 石綿飛散防止の現状と課題について
https://www.env.go.jp/council/07air-noise/y0712-01/mat%204.pdf
※2 独立行政法人 環境再生保全機構
-アスベスト(石綿)による健康被害の実態-
https://www.erca.go.jp/asbestos/what/higai/jittai.html
カテゴリー:環境測定・分析サービス