掃除機の性能とは

2021.10.11

掃除機と一口に言っても様々な種類のものがありますが、大きく分けて三つのタイプがあ
ります。
一つ目は、本体に車輪がついていて、そこからホース、ヘッドとつながっている昔からあ
るキャニスター型の掃除機。二つ目は、コードがなくバッテリー内臓で、持ち運びしやす
いスティック型掃除機。三つ目は、自動で部屋の中を掃除してくれるロボット型掃除機で
す。

ところでみなさんは新しく掃除機を購入する際、何を基準に選んでいるでしょうか。
掃除機のデザインや価格、使用する住環境などいくつかあると思いますが、その中に吸引力
を挙げる方もいらっしゃると思います。

では、吸引力をみるにはどうしたらよいのでしょうか。
掃除機の吸引力は吸込仕事率という値で示されます。吸込仕事率の測定方法は日本電機工業
会規格「JEM 1454」で定められています。空気だけを吸い込んでいる状態で測定した風量と
真空度に、係数を掛けて算出した値で、W(ワット)で示されます。
数値が大きいほど吸引力も高いのですが、実際にごみを吸い込みながら測定しているわけで
はないので、吸引力=吸塵力とは限りません。

吸込仕事率とは別に、ダストピックアップ率という基準もあります。これは国際電気標準会
議(IEC)で定められています。ダストピックアップ率とは、一定の量のごみを床に撒いて、
定められた条件で掃除機がどれくらい吸塵するかを表したものです。

ただ吸塵性能は、掃除機のノズルの性能、集塵袋やフィルターの状態などさまざまな要因で
変化します。吸込仕事率もダストピックアップ率も、吸塵力を表すための一つの目安と考え
たほうがよいと思います。

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