使い捨て手袋の種類について
2023.10.20
医療現場や食品工場など様々な職場で使い捨て手袋を使用しています。
私たちも清掃で使ったり、医療現場などで感染対策として使ったり、毎日使用しています。
ホームセンターなどでも購入できますが、種類が色々ありますよね。
どのような特徴があるのか整理してみました。
今回は4種類の使い捨て手袋についてお話します。
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① ポリエチレン手袋
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② プラスチック手袋
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③ ラテックス手袋
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④ ニトリル手袋
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① ポリエチレン手袋
伸縮性がなくフィット感に欠けるが4種類の中で1番安価でコストパフォーマンスが高いため、
頻繁に取り換える作業に合っていると思われます。
ただフィット感がないので、細かい作業には向かないかもしません。
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② プラスチック手袋
プラスチック手袋でポリ塩化ビニルを素材としたものです。
(PVC手袋と書いていることもあります)
ポリエチレン手袋よりもフィット感があり、比較的安価なので、ある程度の細かい作業で頻繁
に取り換える必要がある場面で使いやすいと思われます。
油分や薬品には強いので酸やアルカリに影響を受けることはありませんが、シンナーなどの有
機溶剤では溶けてしまうので注意が必要です。
フィット感があり、比較的安価で、酸やアルカリに強いことから、消毒や清掃などの日常業務
に向いていると感じます。
※ポリエチレン手袋もプラスチック手袋では...?
ポリエチレン手袋はポリエチレンというプラスチックの一部からできており、
一般的にプラスチック手袋と呼ばれる手袋はポリ塩化ビニルというプラスチックの一部からで
きています。
素材自体はどちらもプラスチックなので呼び名だけでは区別が難しいですね...
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③ ラテックス手袋
医療現場などでよく使われています。ゴム手袋や天然ゴム手袋と呼ばれます。
伸縮性やフィット感があるので細かい作業にも適しており、他の素材と比べると強度があります。
ただ、耐薬性や耐油性に関してはやや劣り、天然ゴムなのでラテックスアレルギーがある人は使
用できませんし、患者さんに触れるときなどは注意が必要です。
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④ ニトリル手袋
こちらも医療現場でよく使われています。合成ゴム手袋と呼ばれたりします。
素材が合成ゴムなのでラテックスアレルギーの人でも使用できます。
耐薬性や耐油性に優れていて、フィット感もあり、強度もあるのでいいとこどりのイメージです。
ただコスト面では他に比べると高価になります。
※粉あり(パウダー)・粉なし(パウダフリー)の違いは?
粉の成分はとうもろこし由来のデンプンを粉末化した、コーンスターチです。
手袋の内側に粉がついていて、脱着をしやすくする用途となっていますが、とうもろこしにア
レルギー反応を起こす人もいますので、粉ありの手袋を使用する際は周りの影響も考え、十分
注意が必要です。
日本では粉なし(パウダーフリー)の使用が推奨されています。
作業内容や使用感、素材、コスト面などを様々な角度から考慮して現場に合った手袋を使用しま
しょう。
*コスト面でのイメージ
ポリエチレン手袋 ― プラスチック手袋 ― ラテックス手袋 ― ニトリル手袋
安い 高い
カテゴリー:その他