ジメジメしたところを好むムシ
2010.07.07
ジメジメした日が続きますが、7月に入り梅雨も折り返し地点を過ぎたところでしょうか。
今回はジメジメしたところを好むこの時期によく見られる害虫をご紹介します。
●ヤスデ類 Diplopoda(倍脚綱)
体長はおよそ0.2mmから60mm
腐食性で、森林、田畑、空き地、住居外周の腐葉土などの湿った環境に生息
水分が多く水浸しになる環境は好みません
ムカデ類とは違って人を刺したりすることはありません
●ムカデ類 Chilopoda(唇脚綱)
体長はおよそ6mmから20cm
食性は肉食で、昆虫などの動物を捕食
夜行性で、森林、田畑、空き地、住居外周にある木材や石の下、岩の割れ目などの湿った場所に生息
●ゲジ目 Scutigeridae(唇脚綱ゲジ目)
体長はおよそ20mmから45mm
肉食で、小昆虫などを捕食
夜行性で、森林、田畑、空き地、住居外周にある木材や石の下、岩の割れ目などの湿った場所に生息
●ハサミムシ目 Dermaptera(昆虫綱)
体長はおよそ5mmから50mm
多くは肉食で小昆虫などを捕食しますが、植食性のものもあります
大半は夜行性で、石の下、岩の割れ目、樹皮の下に生息
工場や倉庫での対策のポイント
(1)建物外周の管理を徹底する
生息場所になりやすい落ち葉などを清掃する
工場外周は1mから1.5mほど犬走りにする
出入口は地面に対して高くする
(2)パレットの管理や動線を確認する
原材料や製品に付着して持ち込む場合があるので注意する
(3)すき間を埋める
建物接合部分やドア下、シャッター下などのすき間が侵入経路になりやすい
(4)外周で大量発生している場合は、薬剤を散布する
これらの徘徊侵入昆虫は春季から秋季が繁殖期で、とくに5月から7月、9・10月に多くなります。
大量発生する前に対策をとると効果的です。
カテゴリー:衛生環境管理サービス