ジメジメしたところを好むムシ その②
2010.07.10
前回、この時期によく見かけるヤスデ類やムカデ類などの徘徊侵入昆虫の特徴と対策のポイントをご紹介しました。
今回はその2回目ということで、ワラジムシ類とダンゴムシ類をご紹介します。
●ワラジムシ類 Porcellionidae(軟甲綱 等脚目)
成虫の体長はおよそ1.0~2.0cm
落ち葉や腐った植物を食べる
落ち葉の下、植木鉢や石の下の湿った土壌に生息
6~8月が繁殖期
10月頃から土中や床下などにもぐり込んで休眠越冬する
●ダンゴムシ類 Armadillidiidae(軟甲綱 等脚目)
成虫の体長はおよそ0.5~25mm
落ち葉や腐った植物を食べる
落ち葉の下、植木鉢や石の下の湿った土壌に生息
5~9月が繁殖期(最盛期は7月で個体密度が最も多くなる)
工場や倉庫での対策のポイント
(1)建物外周の管理を徹底する
生息場所となる落ち葉などを清掃する
工場外周は1~1.5mほど犬走りにする
出入口は地面に対して高くする
(2)パレットの管理や動線を確認する
原材料や製品に付着して持ち込む場合があるので注意する
(3)すき間を埋める
建物接合部分やドア下、シャッター下などのすき間が侵入経路になりやすい
(4)外周で大量発生している場合は薬剤を散布する
ワラジムシ類やダンゴムシ類は、繁殖時期や10月の越冬前に屋内侵入の可能性が高くなりますので、事前の対策が重要です。
ちなみにワラジムシ類とダンゴムシ類はよく似ていますが、刺激を与えてダンゴのように丸くなるのがダンゴムシ類、平べったく丸くなることができないのがワラジムシ類です。
カテゴリー:衛生環境管理サービス