災害時の衛生対策について

2012.08.17

8月13日夜から14日朝にかけて発生した近畿地方の大雨で被災された方、また関係者の方々には謹んでお見舞い申し上げます。

今回は台風や大雨などによる災害時の衛生対策についてお話しいたします。

台風や大雨、津波などで床上・床下浸水した後は、下水やし尿の氾濫、腐敗物の散乱で不衛生な状態になり、感染症や食中毒が発生しやすい環境となります。
また、衛生害虫としてハエや蚊が問題となります。し尿槽や腐敗物などにはウジ、下水溝や水たまりにはボウフラが発生するため、薬剤散布による駆除が必要となります。

衛生対策の注意点は以下のとおりです。参考にしてください。

衛生管理

・飲食の前には、必ず流水と石けんによる手洗いを行いましょう。
・生水の飲用はやめましょう。
・生ものは避け、十分加熱してから食べましょう。
・浸水した調理器具や食器を使用する場合は、汚れを水洗いし、家庭用漂白剤に浸漬させて消毒しましょう。
・浸水した場所の不要な物を片付け、雑巾などで水拭き、または水洗いし、風通しをよくして(できれば日光照射して)乾燥させましょう。
・消毒する場合は、洗浄により汚れを十分除去してから行いましょう。
 (汚れが付着したまま消毒しても、十分に消毒効果を発揮することができません)

家庭で使いやすい消毒剤とその使い方

消毒対象消毒液使用濃度使用方法
・戸外、戸外の壁
・浸水した床、壁、家財道具
塩化ベンザルコニウム
(逆性石けん液)
0.1% 泥などを水で落としてから、消毒液を浸した布で拭く。または濡れる程度に噴霧器で噴霧する。
噴霧器を使用した場合は、その後風通しをよくして乾燥させる。
食器類 次亜塩素酸ナトリウム
(家庭用漂白剤)
0.02% 食器を水洗いし、消毒液に5分以上浸し、水洗い後乾燥させる。
手指 塩化ベンザルコニウム
(逆性石けん液)
0.1% 汚れを落とし、石けんでよく手を洗う。
洗面器などに入れた消毒液に手首を浸し、30秒以上もみ洗いする。

※薬剤を使用するときは、目や口に入らないようにしましょう。
※薬剤は用法・要領をよく読み、適正に使用しましょう。

消毒殺菌施工についてお困りの際は、是非ご相談ください。

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