旅行者下痢症とは何か?
2015.02.28
「旅行者下痢症」という言葉を耳にしたことがあるでしょうか。
この「旅行者下痢症」は「渡航者下痢症」とも呼ばれ、主に海外旅行者に現れる下痢症状の事を指します。最近は海外渡航の機会も多く、身の回りの衛生管理のひとつとして気に留めていただければと思い調べてみることにしました。
原因としては微生物やウイルス、飲用水、食材、環境などがあるようです。特に日本は世界的に見ても衛生管理の水準が高い国ですので、我々は微生物やウイルスには比較的「弱い」ということを認識しておかなければなりません。
たとえば海外で食事をする際に、
食器は清潔な流水で洗浄されているか?また、洗浄後乾燥したものを使用しているか?
屋台などではディスポータブルの食器を使用しているか?
食材の洗浄や調理にミネラルウォーターを使用しているか?
飲用水はミネラルウォーターか?また、氷はミネラルウォーターで作られているか?
等、様々なことに気を配る必要があります。
微生物やウイルスが原因で旅行者下痢症にならないために、海外においては加熱されていない食材や飲料水(特に水道水等の生水)に気を付け、ウェットティッシュや携帯消毒液等を活用してトイレ使用後や食事前の手洗い等を励行し、清潔な状態を保ちましょう。
また衛生状態に関係なく、飲用水の硬度やスパイスなど地域特有の食材によっても下痢症状が引き起こされることがあるそうですので注意が必要です。
もし上記の症状を発症してしまった場合、かえって病気や症状を悪化させてしまう可能性があるため安易に抗生剤や下痢止めの服用をせず、医療機関において適正な検査や処置を受けるなど早急な対応措置を取ってください。
カテゴリー:衛生環境管理サービス