呼吸用保護具の適正使用について

2019.08.30

多くの産業現場等で、有害物質のばく露防止対策として使用されている呼吸用保護具ですが、皆さん適正使用については如何でしょうか?

呼吸用保護具に関しては労働基準局通達「防毒(防じん)マスクの選択,使用等について」により留意事項が示されており、各事業場の有機溶剤作業主任者や衛生管理者等によって管理が行われているかと思いますが、様々な作業現場にお伺いする中で下記のような不適切なケースをお見掛けすることも御座います。

・ガーゼマスク(一般マスク)等、作業種に応じないマスクの使用

・タオルや一般マスクの上へ重ねての呼吸用保護具の着用

・接顔メリヤスの使用
(皮膚の湿疹等の理由による条件付きの使用は可)

・ひげ、もみあげ、前髪などの接顔部への入り込みによる
  顔面と保護具の密着の妨害

暑くなる夏場などは、汗の不快感でタオルなどの上からマスクを使用したり接顔メリヤスを用いるケースが見受けられますが、これではマスクの使用において重要な顔面と保護具の密着を維持することが難しくなり、隙間から有害物質の流入が起きてしまいます。
 折角マスクを使用していても意味が無くなり逆に思いもよらぬ危険な状態に繋がりかねません。

 この他、締め紐の点検や吸収缶・ろ過材の交換頻度、保管場所などの保守管理についての継続した教育も適正使用には大切なポイントと思われます。
作業環境改善や測定と合わせて、作業者の方への定期的な再教育や管理体制の見直しなど
ご検討されてはいかがでしょうか?

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