院内での環境消毒

2020.01.24

これまで院内での消毒薬の噴霧や燻蒸は推奨されていませんでした。これらの消毒方法は、効果が不確実であること、人体に有害性があることから行われなくなったのです。

ところがここ数年、こうした環境消毒の考え方が見直されています。

蒸気化過酸化水素(HPV)や紫外線(UV)を用いた環境消毒が注目されているのです。

HPVを使用した消毒は、病室などの閉鎖した空間にHPVを充満させて室内全体を消毒します。消毒には1~3時間ほどかかりエアレーションも必要ですが、消毒後は人体に無害となります。

UV消毒は室内を密閉する必要もなく消毒時間も短いですが、消毒効果があるのはUV照射された場所のみに限定されます。

いずれの方法も微生物に対する殺菌効果は高いですが、設備費用が必要となります。

今後は消毒効果と作業者の安全リスクを勘案して、人の手による物理的な汚染除去と環境消毒を組み合わせた環境保持が求められると考えます。

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