冬の侵入昆虫 -換気と防虫-

2021.01.12

異物混入の防虫対策では、屋外から屋内に侵入してくる昆虫を出来る限り抑制する事が大変重要です。
これは、建物の中に昆虫が入らないようにするという事です。そのため、昆虫が多い季節は必然的に昆虫が建物
の中に侵入し、商品への混入の原因となる可能性は高くなります。
それでは、屋外で昆虫をほとんど見る事が無い冬季に対しては、侵入対策をしなくても良いでしょうか?

いいえ。冬でも、比較的少なくはなりますが、昆虫は存在します。

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上の写真は、昨年末にモニタリングトラップで捕獲されたアブラムシの有翅虫です。初冬に飛ぶ蝋状物質をまと
った昆虫は、「雪虫」と呼ばれています。文化や民俗に関して詳細は不明ですが、初雪前の季節の風物詩として
扱う地域もあるようです。
また、ユスリカやヌカカの仲間も冬季に活動している昆虫は存在します。


これからの時期、特に冷え込みが強くなる時期に活動する昆虫は少なくなると思われますが、それでも冬季に昆
虫が全く居なくなるわけではありません。

コロナ禍の現状、換気のために窓やドアを開放されている状況を多数見掛けます。この状況下ですから、換気は
大変重要と思われます。しかし、窓やドアを開放するという事は、虫の侵入リスクが高まるという事でもありま
す。特に、工場等で普段開放していないような窓やドアを開放した際、今までとは異なるルートを辿り、製造エ
リアまで昆虫が侵入するケースも考えられます。

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網戸の使用等を活用し、換気と防虫を両立させる事が大変重要となってきます。
昆虫の侵入ルートは至る所に存在します。人の動線変更等も重要となります。社内ルールを変更した理由で実は
侵入昆虫を増やしているかもしれません。
そういった変化に気づくためにも、普段からのモニタリングが大変重要となってきます。

建物に昆虫が侵入し難いルール作り等に関してもアドバイスさせて頂きます。
現在お困り事やご要望ならびに、ご不明な点等がございましたら是非、当社までご相談ください。

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