ゴキブリが壁を歩ける理由
2022.04.16
春になり、日に日に暖かくなってきて活動しやすい日が増えてきました。しかし、人が
活動しやすいと感じる季節は、多くの虫にとっても活動しやすい季節です。残念ながら
家で虫を見かける回数も増えてくることでしょう。
虫の中でもゴキブリは嫌われ者として有名ですよね?そのように嫌われている理由の1つ
は「壁や床を縦横無尽に動き回る」という事ではないでしょうか。今回はゴキブリが壁
を縦横無尽に動き回ることができる仕組みについて触れたいと思います。
写真1と写真2はゴキブリの脚の写真です。ゴキブリの脚がとても発達していることが分か
ります。ゴキブリは脚についている爪で壁を登っているように思えますが、実はそれだけ
ではありません。写真1の爪間盤(そうかんばん)という器官と写真2の褥盤(じょくばん)と
いう器官が壁を登るのに重要な役割を果たしています。
爪間盤と褥盤は吸盤のような器官で、壁などに張り付くために使われています。ゴキブリ
がガラスのようなつるつるした壁を動き回ることができるのは、これらの器官を使ってい
るからなのです。
ゴキブリがつるつるした壁を動き回っているときは、上記の爪間盤や褥盤を働かせていま
す。できればその様子をじっくりと観察してみてください。このような仕組みを知ってゴ
キブリを理解することで、ゴキブリに対する嫌悪感が少しは和らぐかもしれません。
カテゴリー:衛生環境管理サービス