アリによる刺傷害の実体験
2022.10.13
「アリに刺される」という経験をした事はありますか?
アリが「刺す」ということ自体、あまり知られていないかもしれませんが、一部の種類はお
しりの先(正確には腹部の末端)に毒針を持っており、これで人を刺すことがあります。
「刺す」アリとしては、数年前からニュースを賑わせているヒアリなどが有名ですね。
ただ、それはあくまで、ごく一部の種類であり、日本に生息する大多数のアリは人を刺すこ
とができる針を持っていません。
当社でも、人がアリに刺されるという事例に出会ったことは殆ど無かったのですが、当社役
員が社内でアリに刺されるという珍事が起きました。
今回、原因となったのは「オオハリアリ」という種類でした。
オオハリアリ写真(頭部破損)
2022年8月18日、よく晴れた日だったように記憶しています。
役員が本社社屋3 階の廊下を歩いていると、服の中にむずがゆさの様なものを感じ突然肩
と腕に激痛が走ったのだそうです。
すぐに、シャツの中に虫がいると思い、あわてて捕獲すると上記写真のアリが居た――、と
の事でした。
写真を見てわかるようにこれはオオハリアリの「羽蟻」で、おそらく換気のために開けてい
たドアから侵入したのでしょう。そして、何かの拍子に襟か袖から服の中へ入ってしまい、
アリの方もわけがわからず刺した......という事なのだと思います。
腕刺傷箇所写真
オオハリアリ針写真(別個体)
刺傷されたと思われる役員の腕には、小さな腫れができていました。
オオハリアリは、別段珍しい種類ではなく、当社が行っている昆虫モニタリングでもよく捕
獲されている種類の一つです。
建物基礎部分のコンクリートの割れ目などから、屋内に侵入する事が多い印象があります。
屋内で多く見つかる場合は、刺傷害が出る前に対策を行った方がよいのかもしれません。
(今回のように。偶然が重なった防ぎようのない事故もありますが......)
カテゴリー:衛生環境管理サービス