次亜塩素酸ナトリウムの見落としがちな注意点

2023.11.30

今年も11月に入り、ノロウイルスやロタウイルスなどによる感染性胃腸炎の流行する季節

となりました。

 

感染性胃腸炎の感染予防策の一つとして、環境の消毒があります。

手がよく触れる場所(手すり、ドアノブ、照明のスイッチなど)を、次亜塩素酸ナトリウム

で拭きあげて消毒することはよく知られています。

 

この消毒に使用する次亜塩素酸ナトリウム、正しく保管して使用しないと期待する消毒効果

が得られません。

今回は、次亜塩素酸ナトリウムの保管方法と使用上の注意点をご紹介します。

 

●次亜塩素酸ナトリウムは冷暗所で保管する

 次亜塩素酸ナトリウムは日光に弱く、とくに熱や紫外線によって分解が促進され濃度が低

 下します。熱源の近くや光の当たる場所は避け、冷暗所で保管しましょう。

 

  • ●使用しなくても濃度が低下する

 次亜塩素酸ナトリウムは開封しなくても徐々に濃度が低下します。製品によって保存期間

 は異なりますが、できれば6か月以内に使い切りましょう。

 

  • ●含侵させるクロスの影響を受ける

 ペーパータオルやティッシュなどのパルプを材質としたクロスに、次亜塩素酸ナトリウム

 を含ませるとその濃度が低下します。この濃度の低下は、パルプ材の影響を受けることに

 よるものです。

 パルプ材のクロスを使用するときは、濃度の低下を考慮して少し高めに希釈しましょう。

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