鳥の巣ができてしまったら

2024.07.02

5月を過ぎたころから、「鳥の巣」についての問い合わせがいくつか寄せられるようになり

ました。

 

当社の近所でも、「カラスの巣・注意」の張り紙がはってあるのを見かけますし、軒下のツ

バメの巣を大切に保護している家も見られます。

初夏から夏にかけては、多くの野鳥にとっての繁殖期であり、人間に身近な場所でも、巣作

りの様子が見られることがあります。身近な自然を感じて、何とも嬉しくなる季節ですね。

 

しかし、鳥が巣を作る場所によっては、人間にとって不都合なこともあります。

特に衛生に気を遣う工場などでは、異物混入の問題や労働衛生の観点から、鳥に巣を作って

欲しくない場合も多いかと思います。

 

【鳥の巣が作られる事によって予想される諸問題】

 ・糞害 および糞による健康被害

 ・鳥の羽や巣材の落下

 ・鳥につくダニやノミなどによる吸血被害

 ・鳴き声による騒音

 ・(機械内への営巣による)機械類などの不具合   など

 

もし、問題のある場所に巣を作られてしまった場合は、まずは所属する自治体へ相談しまし

ょう。鳥の巣の撤去は、鳥獣保護法に抵触する場合があります。特に、卵や雛が巣の中にい

る場合は、撤去に許可が必要になりますのでご注意ください。

 

また、前年に巣が作られた場所には、翌年も巣が作られる可能性が高いため、巣を作られた

くない場所には、事前に防鳥対策をしておく事をお勧めします。

 

難しい事ではありますが、本来は、建物を使用する上でゾーニングをきちんとおこない、

「他の生き物が侵入できる場所」と「入れない場所」を分けて考えるべきなのでしょう。

普段から、必要な場所には作業員以外の生き物が入れないようにする。そのような運用が、

無用な撤去を減らす事にも繋がるのだろうと思います。

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