清掃業における労災発生割合と安全対策

2025.03.05

清掃業は比較的安全な作業に見えますが、実際には労災の発生が少なくありません。
特に、滑りや転倒、高所作業中の事故、薬品による健康被害などが主要な原因となっています。
以下は、清掃業における労災の発生割合と具体的な対策についての詳細です。

 表1労災.JPG

主な労災の詳細と安全対策
1. 転倒・滑落
最も多い労災が「転倒・滑落」です。特に床の水濡れやワックスがけ後の滑りが原因で発生します。
主な対策:
 • 清掃前後に作業エリアを確認し、滑りやすい場所には「注意表示」を設置。
 • 滑り止め付きの安全靴を着用する。
 • 床清掃中は立入禁止エリアを設定し、他の人が滑らないように配慮。

2. 高所作業中の落下
窓清掃や天井の清掃では、脚立や梯子を使用することが多く、バランスを崩しての落下事故が目立
ちます。
主な対策:
 • 脚立や梯子は安定した平らな場所に設置。
 • 2段以上の高さで作業する場合は、必ず補助者を配置。
 • 高所作業時には安全ベルトを着用し、周囲を確認。

3. 薬品による健康被害
清掃用の洗剤や漂白剤は、皮膚刺激や吸入による健康被害を引き起こすことがあります。
主な対策:
 • 洗剤使用時はゴーグル・手袋・マスクを着用。
 • 作業場所は十分に換気を行い、閉鎖空間では特に注意。
 • 薬品が皮膚についた場合はすぐに洗い流す。

4. 腰痛や筋肉疲労
清掃作業では中腰での作業や重い物の運搬が多く、慢性的な腰痛や筋肉疲労を引き起こしがちです。
主な対策:
 • 重い物を持つときは膝を曲げて持ち上げる姿勢を意識。
 • 作業時間を区切り、こまめに休憩を挟む。
 • サポートベルトを着用して腰の負担を軽減。

5. その他
熱中症や過労、機械との接触事故なども少なくありません。
主な対策:
 • 夏場は水分補給を徹底し、涼しい環境で作業を行う。
 • 機械使用時は安全マニュアルに従い、適切に操作する。
 • 体調不良時は無理をせず作業を中断することが重要。

まとめ:労災を防ぐためにできること
 1. 安全教育: 労災防止のための教育を定期的に実施。
 2. 危険予知: 作業前に「どこが危険か」を確認するKY活動の実施。
 3. 作業環境の整備: こまめな清掃、表示の設置、適切な保護具の着用。
 4. 体調管理: 無理をせず、疲労を感じたら休憩を取ることが重要。

清掃業では「慣れ」から注意が疎かになりがちですが、日々の意識で労災は防ぐことができます。
当社でも取り入れていますが社内報にて毎月の労災を全現場に共有する事も効果的です。安全な
作業環境を整え、安心して働ける環境を作りましょう!

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