コーキングによる隙間封鎖とエタノール清拭による内部発生昆虫抑制について
前回、チャタテムシ類が隙間から侵入してきてしまう事が確認できました。
今回は、その対策として隙間部分をエタノールでの清拭と、コーキングによる隙間封鎖の効果を検証してみました。
調査方法
コーキング実施済みの部屋Aと未実施の部屋Bに、壁面沿いに約1m間隔で床置き式粘着トラップを設置して捕獲状況を調査する。
両部屋とも7日間エタノール拭きを1日1回実施してトラップを交換する。その後7日間はエタノール拭きを実施せずに調査を行う。
コーキング済の部屋A
コーキング未実施の部屋B
結果
内部発生昆虫捕獲総数
コーキング済みの部屋A(エタノール拭き実施) | 0 |
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コーキング済みの部屋A(エタノール拭き未実施) | 0 |
コーキング未実施の部屋B(エタノール拭き実施) | 1 |
コーキング未実施の部屋B(エタノール拭き未実施) | 6 |
(内部発生昆虫:チャタテムシ類、ダニ目、カツオブシムシ科、トビムシ目など)
この結果から、隙間なくコーキングを実施すれば、エタノール拭きの実施未実施に関係なく、内部発生昆虫の抑制に繋がることが分かりました。
エタノール拭きについては内部発生昆虫の抑制に繋がることが分かりましたが、その効果は一時的であり、エタノール拭きをやめると内部発生昆虫の発生に繋がると推測されます。
可能な場所はすべてコーキング等により隙間を封鎖することがやはり重要です。どうしても封鎖が不可能な場所についてはエタノール拭きや噴霧によって発生を抑制していくことが一つの管理手法であると考えます。
詳しい内容や内部発生昆虫でお困りの方は是非一度お問い合わせください。