印刷作業場での有機溶剤とガン発症の因果関係について

2012.05.31

先日ニュースで、大阪府内の印刷会社で働いていた従業員5人が胆管ガンに発症し、内4人が亡くなったとの報道がありました。

同じ作業場の同じ部門で働いていた方、40人中5人が胆管ガンになるのはとても高い確率なのだそうで、業務内容との因果関係がないか現在調査中です。

印刷機の洗浄に使用されていた溶剤の中に発がん性が確認されている「1,2-ジクロロプロパン」や「ジクロロメタン」が含まれていたため、これが原因なのではないかとの憶測もあるようです。
また、防毒マスクなどの対策も整っていなかったようで、この点に関しても問題視されています。

これを受けて厚生労働省は「印刷事業における化学物質による健康障害防止対策について」という通達を5月21日付で出しました。内容については、「現在定められている基準や対策の順守を徹底してください。」というようなものでした。
厚生労働省 基安発0521第2号「印刷業における化学物質による健康障害防止対策について」

弊社でも多くのお客様の作業場へ伺い、作業環境測定をさせていただいております。
この仕事はお客様の命を預かる仕事なのだということを改めて考えさせられたニュースでしたのでご紹介させていただきました。

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